本日の映画:小間使の日記

「小間使の日記」('63・フランス=イタリア)

パリから郊外の邸宅にやってきた小間使いのセレスチーヌ。
主人は雇った小間使いを次々と妊娠させてしまう男。
彼の妻は口うるさく、潔癖症。
隠居中の彼女の父は女性物の靴フェチ。
下男のジョセフは下品極まりない男。
メイドと関係を持っている隣人は、
そんな彼らが気に食わないらしい。

そんなクセの強い人々に囲まれながらの生活。
さぞかし息がつまるでしょうね、セレスチーヌ。
と思ってたけど、彼女、うまい具合に対処し、
そんなにイライラもしてないみたい。

主人の色目も軽くあしらい、
妻にあれこれ言われるけど、
「わかりました、マダム」とだけ。
高価なランプを割っても、
「あ、われた」と冷静。
極めつけは妻の父。
セレスチーヌの足のサイズを確認すると、
戸棚から合う靴を取り出す。
それを彼女に履かせ、
毎日同じ時間に部屋に来て、本を読んで欲しい、と言う。
それでも「わかりました、ムッシュー」とだけ。
これも仕事のうち、ということ?

そんな訳で仕事にも変人たちにも慣れてきた頃。
セレスチーヌにも関わるある事件が。
妻の父が突然亡くなり、知り合いの少女が行方不明に。
彼女の中の”終わりのベル”が鳴り、
仕事を辞め、パリへ帰ることに。

しかし駅で耳にしたのは、
「見つかった少女は暴行され殺された」
という衝撃的な話。
そして彼女は考えるのです。
犯人はあのジョセフでは、と…

あれば見たいルイス・ブニュエル監督ですが、
あまりにも難解過ぎて理解できないわ…
と思うことも多々あります。
でも今回の作品は、
”変な人”もそこまで変ではなく、
ストーリーも他のと比べるとわかりやすい。

”単調"な日々を送っていたセレスチーヌ。
でも事件を追うことで全く違った”単調でない”生活に。
そこまでやるかーな彼女の行動。
今までなかった快感が彼女を満たす。
でもそれも終わりを告げ、またあの”単調”な日々に。
そのうちまた新しい”単調でない”日々を見つけられるかな?
それともわざと自分で作ったりしちゃう?



冷静なジャンヌ・モローはハンサムでかっこいい!!

本日の映画:パラダイス:愛

「パラダイス:愛」('12・オーストリア=ドイツ=フランス)

ウルリヒ・ザイドル監督の「パラダイス」シリーズ。
3部作の1作目のテーマは「愛」です。

さら〜っと予告を見た限り、ほんわかまったり系かと思いきや、
ちょっと、と言うかかなり衝撃!な内容。
それなりにほんわかまったりではあったけど。

福祉施設の職員、テレサは、50歳のシングルマザー。
ティーンエイジャーの娘、メラニーは、
まったく言うことを聞かない難しい年頃。
その娘を姉に預け、長期休暇を取り、やってきたのはケニアのリゾート。
輝く太陽と青い海。
仕事も家事もないし、娘にガミガミ言わなくていいバケーション。

同じくリゾートに滞在している女性たちとは、
施設のレクリエーションでまったり遊んだり、お酒を飲んだりの仲。
そのうちのひとり、インゲによると、
彼女は”ココナッツのにおい”のする若いケニアボーイに夢中で、
夜のお相手はもちろん、恋人のように接してくれるとのこと。
バイク買ってあげたのーなんて言うけど、
相手もお相手する代わりにお金や物をもらってる。
需要と供給がうまくいってる、って感じですかね。
…でもこれって買春じゃん!

インゲはもちろん、
テレサにもお気に入りのボーイを見つけることを勧めるけど、
真面目な彼女は「まず愛がなくちゃ」と簡単には相手に心をゆるさない。
でもボーイたちは”金づるママ”を振り向かせようと必死にアピール。
テレサ、困惑。
でも心の中では”理想のボーイ”を見つけたいとおもってたり…

そして一度は見つけたかに見えた”愛”はやっぱり幻想で。
「愛してるよー」は「金くれよー」と同じ意味。
結婚詐欺みたいな感じですね。
でも「妹の子供が病院にいて…」なんて泣きつかれると、
お金出しちゃう”金づるママ”たち。
特にテレサは相手に本気だったら、見ていて切ない切ない…
さすがに2回目は気づいてほっとしたけど、
あんなにしつこく強引にお金をせびってくる人を見て、
恐怖を感じました。
テレサと自分を重ねたわ。

そんな傷心テレサの誕生日当日。
娘からの連絡はなし。
ますます落ち込む。
でもインゲたちがパーティーを開いてくれて、
その心も少し穏やかに。
誕生日プレゼントは、若いさらに若いケニアボーイ。
ぼかしが黒なのに苦笑い。
そのぼかしがチラチラチラチラなこってりタイム。
でもテレサたち、頑張っても彼は欲望する気配なし…撃沈。
真面目なテレサは相手を”支配する”快感を知り始め、
さらに若いますます若いバーテンダーのケニアボーイを部屋に招くのだけど…

あっさり「無理です」って言われ、また撃沈。
テレサ、そろそろ帰ろうか。



色んな意味で笑っていいのかどうなのか悩む。

1月の海外ドラマ

ゴールデン・グローブ賞の授賞式の放送がありました。
アメリカの授賞式はおもしろいよねー。
日本の見ると、堅すぎて見てて恥ずかしい。
相変わらず大統領いじりや、今回はセクハラの話も多くありました。
ギャラの差がありすぎる、ってのも知っていたけど、
確かになんで?なんだろうね。


「アウトランダーS1→S2終了!」

レギュラー放送が始まったとき、
見ようかな、どうしようかな、と考えてたのですが。
年末年始に一挙放送!という事で、軽い気持ちで見てみることに。
すみません、おもしろいです。
シーズン1は、もちろん、クレアが1945年から1743年に
タイムスリップするところから。
夫、フランクと5年ぶりの再会。
従軍看護婦だったクレアは、その空白を埋めようとスコットランド旅行へ。
そしてクレイグ・ナ・デューンの岩に触ったクレアが目を覚ますと、
そこはなんと200年前のスコットランド。
まず出会ったのは、フランクと瓜二つのジョナサン・ランダル。
なんと彼はフランクの祖先。
でも性格は正反対。この極悪人にクレアは悩まされることになります。
襲われそうになったクレアを助けたのがハイランダーたち。
そしてそこで運命の出会い。
ジェイミーはクレアの最愛の人となるのです。
ふたりは結婚するけど、様々な困難がふたりを襲います。
お互い拉致られてばっかりで。笑
お尋ね者になったジェイミー。
シーズン2ではパリで優雅な暮らし…と思ったけど、
またまたそうも行かず。
宿敵ランダルはまたか、ってくらい再会しちゃうし。
やっぱりスコットランドがいいね、って帰ったふたり。
そしてハイランダーが全滅する、と歴史ではなっている
”カローデンの戦い”の日が近づくのです…
2でちょこちょこ出てきた20年後のクレアのエピ。
1968年、と聞いて、来るぞー来るぞーキター!!
と叫んでしまったのは私だけではないはず。
200年も経ってるのでジェイミーに会うのは望めないけど、
戻る?戻らない?
シーズン4もあるらしく、これからどう物語が進むのか楽しみ!
ちょっとクレアがうざいけど!


「スコーピオンS3終了!」

全25話ってすごくないですか?
なのでもう何があったか記憶が…
まぁ、相変わらず「ありえないよー」な状況ばかりだったけど、
しかも、かなりおつかれなのでは?っていう後でも、
けっこうみんな元気そうなのが気になりました。
私ならバタンキューですよ。
んーと、シルベスターが何故か議員に立候補してましたね。
その絡みでケイブは愛しの彼女をゲット。(レイコ!)
あ、ケイブ、一回死んでたな。
ペイジの困ったママも登場。(リー・トンプソン!)
あ、あっさりティムとは別れちゃいました。かわいそ、ティム。
ラルフの成長が「ウォーキング・デッド」のカイル並に速くて、
次見るときはもっと大きくなってるんだろうなーと叔母さん目線。
ハッピーとトビーはようやく結婚することに。
いつもクールなハッピーがトビーといると女になるのが可愛い。
ティムと別れたペイジにやっと愛を告白したウォルター。
嗚呼、25話もあるとプライベートの話も盛りだくさん。
解決した案件もおもしろいのばっかりで。
今からこんなに出して後で困らない?といらない心配。
それにしても最終話のハッピーにはやられた。


「MURDER IN THE FIRST・S1終了!」

1話完結!の犯罪ドラマが多い中(私が見てるのがそうなのだけかも)、
10話に渡ってひとつの事件を追う、というドラマです。
舞台はサンフランシスコ。
バツイチのシングルマザー、ヒルディと、
妻を亡くしたばかりのテリーが捜査するのは、
安宿の一室で見つかった薬物中毒者の射殺体。
調べを進めていくと、
若くして成功したコンピューターテクノロジー企業の経営者、
エリック・ブラントの関わりが判明します。
見つかった射殺体は、エリックの実父だったことがわかり、
犯人では?と睨むけど、もちろん彼はアリバイもあり無実を主張。
目撃者が見つかり、真犯人逮捕…解決。のはずだったのだけど。
エリックの下で働いていた、自家用機の客室乗務員が殺される。
ふたりは付き合っていた、彼女は妊娠していた、直前に会っていた…
ということで、またエリックに嫌疑がかけられるのだけど。
殺った?殺ってない?いやー間違いなく殺ってるでしょ?
と思いつつも、もしかしてほんとに無実?
なーんて思っちゃったり。
でも回が進むに連れ、あーこいつ殺ったな。と。
若くしてあっさりのし上がるとやっぱりこうなっちゃうのか。
私、ハリーポッターは見てないのだけど、
エリック役の子、ハリーポッターの子よね?
やっぱりみんなハリウッドに来るのか、
子役イメージ脱却、ガンバ!といらない応援。
続けてシーズン2。面白そう、わくわく。


「HAWAII FIVE−0・S7終了!」

「スコーピオン」と同じく、全25話の長ーいシーズン。
こういうドラマって、エミー賞とかに全然出てこないけど、
その方が視聴者数が多くて実は人気があったりするのかな。
だって全く人気のないドラマ、こんなに続かないし、
25話も作らないよね?
そして今回はなんだか中の事情が激しいのが気になりました。
なんかダノ、たまにいないよね?
と思って調べて見ると、家族に会いたい、って理由で、
おうちに帰ったりしてたらしい。
ハワイで撮影しているからね。
そういうワガママが通るのは、やっぱりダノが必要だから?
私ははっきり言って好きなキャラじゃないんだけどね。
チンとコノが退場、って聞いていて、
まさかふたりとも死亡?
それともどんな有終の美を飾る?
と思ってたんだけど、あら?どゆうこと?
何でも、ギャラアップの交渉が決裂し、
シーズン後に退場決定したらしい…
新しいキャスト2名が決まり、
コノの旦那、アダムのレギュラー決定らしいです。
残念だけど、こればっかりはしょうがないよねー
代わりにダノじゃ…ダメ?←しつこい。
スティーヴとダノのあの、
好きなんだけど嫌い合うコントがキライなのです。
あ、ドラマは普通に面白かったです。


「ブラック・リスト リデンプション終了!」

「ブラック・リスト」のスピンオフ、
主役はエリザベスの夫、トム・キーンです。
私的には、本家よりおもしろいかな、
と思ったのだけど、打ち切りだそうで…
8話しかなかったし、何だかワワワーってやって来て、
理解する前にワワワーって去っていった感じ。
本当の両親を知らないで生きてきたトムだったけど、
トムパパが接触してきて(LOSTのロック!)、
トムママ(最初はトムが息子だと知らない、この人XーMENだね。)の
組織に潜入して陰謀を暴いてほしい、と言われる。
彼女がトップを務める”ハルシオン”でエージェントして雇われたトム。
仕事は、正式に動けない事件などを解決する、的なこと。
もちろん違法なこともする。
でもお咎めなし。
彼女の下で働くのは、戦闘担当、ネズと、機械担当、デュモント、
そして何と、本家でエリザベスを殺そうとしていたソロモンも!
この人、残虐だけど何か好きだわ。
でもトムは全くおもしろくない。だよね。
色々な事件を解決しながら、物語は親子対決へ。
イマイチ、ホワイトホールの意味が???
ホワイトホールさんなのはわかったけど、
イマイチ何なのかわからず。
コンピュータに強い人なら「あーあれね」ってなるの?
トムパパが善なのか悪なのか。
トムママが悪なのか善なのか。
実は最後までわからなくって、
打ち切りと言うことは、もう誰も真実がわからないってことですね。


今月の新ドラマ↓

「アウトランダーS1→S2」←今月で終了
「アウトランダーS3」
「アフェア 情事の行方S1」←一挙放送だったけど見きれてない
「MURDER IN THE FIRST・S2」
「リーサル・ウェポンS2」
「NCIS・S15」
「XファイルS4」

「アウトランダー」にハマって、スコットランド事情が気になり始めました。
キルトの歴史とかね。
「ハイランド」って聞いただけでキュンとしちゃう!

本日の映画:カプチーノはお熱いうちに

「カプチーノはお熱いうちに」('13・イタリア)

タイトルだけ見ると、
軽快なイタリアンラブコメディだと想像しちゃいましたが、
けっこう真面目なラブストーリーでした。

カフェの店員エレナと、車整備工場で働くアントニオの出会いは最悪。
言い争ったふたりは「何アイツ」な感じで別れるのだけど、
なんと彼は親友のシルヴィアの彼氏という事が判明。
そんなわけで、顔を合わせることが多くなったふたり。
まさかの”恋に落ちてしまう”という事態に陥ってしまうのでした。
彼氏もいて真面目なエレナと、遊び人なアントニオ。
こういうカップルの方がうまくいくよねー、
なんて思ってたら、いきなり物語は13年後(くらい)。

親友で一緒にカフェで働いていたファビオと念願の自分のカフェをオープン、
オーナーとして忙しい日々を送るエレナ。
店は成功していて、13周年を祝うパーティーが開かれている。
ぐったりエレナが家に帰るとそこにはふたりの子どもたち、
そしてかっぷくの良くなったアントニオ(白ブリーフ)の姿も。
おおっ、ふたりはめでたく夫婦になって…
…だけど、アントニオの浮気やなんやらで、
その関係はかなり冷めている様子。

そんな中、エレナに乳がんが見つかります。
家族はみんな動揺。
中でもエレナに近寄ることもできなくなったのがアントニオ。
ふたりの愛を確かめるときは…今でしょー!

…ところで、13年前、なにがあった?
と思ってたら、きちんと最後に見せてくれました。
なんでわざわざ最後に?と思ったけど、
あー、この方が、なるほどねー、いいわー、と納得。

エレナの子どもたちもあんまり出てこないけどいい感じ。
ちょっとおませなお姉ちゃんが弟のことを
「あの子は宇宙人しか興味ないの」
って言ってたのが最高。
お姉ちゃんだってまだ小さいのに、
母の病気とか両親の喧嘩とかを「いやだな」と思いながら、
ちゃんと自分の中で消化してるんだよね。つよいなー。

エレナもアントニオも、なんだかんだで愛し合ってる。
エレナ周りの人たちもみんな愛があって(アントニオの浮気相手さえも!)、
愛があればだいじょおぶ、な、お話でした。



原題は「シートベルトをお締めください」という意味だそう。
人生には突然困難に遭遇するから気をつけるように。
という意味合いらしい。

本日の映画:奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ

「奇跡の教室 受け継ぐものたちへ」('14・フランス)

覚えなくてはならないこともあるけど、
覚えたら合格、覚えたら勝ちみたいな勉強ってどうかなって思う。
学校は勉強する所だけど、人間関係とか規律とか、
「こういうもんかぁ」
と理解していく所でもあったりする。
気に食わないことや辛いこともあるけど、それも学び。
集団でいるって結構大事なのかな、とも思う。
私は苦手だけど。

今回のこの作品、てっきりドキュメンタリーだと思ってた。
あ、ちがうんだー、と気づいて調べてみると、
実話に基づく物語、とのことでした。
生徒のひとりを演じたアハメッド・ドゥラメが体験した話、
ということで、劇中でも言っていたように彼、今は映画業界にいるらしい。

パリにはオサレでカッコイイパリジャン&パリジェンヌが住んでいる!
と思いがちですが、どこの国でも同じ、そうでない人たちがたくさんいます。
日本だとあまり聞かないけど、外国だと貧困層が住む地域、
というのをよく耳にします。
今回の舞台、レオン・ブルム高校はそんな地域にあります。

学級崩壊していて教師はバカにされ、授業はめちゃくちゃ。
それでも学校に来るから、勉強したい気持ちはあるのかな?
反抗するのがかっこいい、と思ってるティーンエイジャー。
威勢を張るのが仕事なのか。

学校の中で一番の”落ちこぼれクラス”に赴任してきた歴史の教師、
アンヌ・ゲゲンはそんなクラスにため息をつくけど、
ベテラン教師はそんなことでは簡単にひるみません。
はじめは「何言ってんの」な生徒たちだったけど、少しずつ変化が。
だんだんゲゲン先生の話を聞くようになります。

「勉強しても無駄」なんて言うけど、
本当は誰かに認められたい、って気持ちも強い。
仲良くしたいけど、うまく自分を表現できない。
そんな彼らをひとつにまとめようと、ゲゲン先生が提案したのは、
アウシュヴィッツをテーマとした歴史コンクールへの参加。
もちろんみんなは「はあ?」な態度。
ここの部分があっさりだったのだけど、
最終的にはみんなで参加してみることに。

でもはじめはめちゃくちゃ。
ゲゲン先生が求めているのは、
「全員で話し合い、役割分担し、まとめること」。
ちょっと事件があったりしてもめたりしたけど、
最後にはみんなで一致団結!していくのでした。

子供、というと、赤ちゃんとか幼児とかが「可愛い〜」と思ってました。
だけど、最近は中学生や高校生も「可愛いな」と思えるように。
大人になってからも言えるけど、
自分の知らなかった何かに気づいて、知って、自分なりに理解する、
って感動的だなー。



どんな人間にもチャンスはあるのですね。
プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

映画以外の記事はinstagramにて↓
えみめも@emiemimemomemo

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