本日の映画:汚れた血

「汚れた血」('86・フランス)

まず。
この作品「けがれたち」と読むんだけど、
ずっと「よごれたち」だと思っていました。
そして主演はジュリー・デルピーだと思ってたのだけどこれまた違うのね。

ゴダールの再来と呼ばれている(今も?)レオン・カラックス監督の、
アレックス3部作の2作目ということです。
1作目の「ボーイ・ミーツ・ガール」は未見、
3作目の「ポンヌフの恋人」は日本でもヒットしてたよね。
すべてドニ・ラヴァンが”アレックス”という役名を演じている、
ということだけど、アレックスは同一人物ではないみたい。

今回のアレックスがいるパリは、
彗星が地球に接近中であともう少しで21世紀、
ここでは”近未来”ということになってる。
”STBO”という、愛の無いセックスで感染する病気が流行ってて、
若者の方が感染力が高く危険だという。

そんな時代に、アレックスはトランプ賭博でお金を稼いだりしている。
恋人リーズのことはそれなりに好きだけど、
今の生活は完璧ではないなと漠然と感じていた。
そんなある日、亡き父が残した多額の借金の事を、
父の友人マルクから聞かされた彼は、
唯一作られたSTBOの治療薬を盗む計画を立てます。

リーズを捨て、マルクの元へ向かったアレックス。
そこで彼は運命の女に出会います。
現実世界に住んでいないような不思議な雰囲気漂うアンナ。
でもその愛はなかなか彼女に届かず。
ふわふわ漂うような彼女をただ見守るだけなのでした。

ぶっちゃけ、彗星が近づいてるとか、もうすぐ新しい世紀になるとか、
病気が蔓延中とか、そんなのあまり重要じゃないみたい。
特殊な状況にいるけど、物語の中心は、愛。
愛がそうさせて、愛のために、愛するがゆえに、愛があるから〜、
と物語は動く。

印象に残ったのは、果物が上から落ちてくるシーンと、
ジュリエット・ビノシュ演じるアンナが、
唇くねらせてふーっと息を吹いて前髪を揺らすところと、
ジュリー・デルピーの無垢な感じの美しさ。



見て感じろ系なので、それでよし。

本日の映画:LIFE!/ライフ

「LIFE!/ライフ」('13・アメリカ)

1947年制作の「虹を掴む男」のリメイクとのこと。
こちらの「LIFE」は現代が舞台でCGなんかもたくさん使ってる。
オリジナルはこの白昼夢をどんな感じで表現してるんだろ。気になる。

LIFE紙でネガの管理をしているウォルター・ミティ。
一日の大半を暗い倉庫で過ごす彼は、実生活もかなり地味。
職場の同僚シェリルに片思いしているけど、声をかける勇気さえない。
そんな彼はたまに”自分の世界”に行く。
そこでの彼は完全無欠の男。
でも周りから見るとただボーっとしているにしか見えず。
それをまたからかわれたり。

ある日、LIFE紙がデジタル化されることになり雑誌の廃刊が決まります。
そして大規模なリストラが行われるという噂が。
従業員みんなが動揺する中、最終号の仕事が始まるのだけど、
何と表紙に使う予定のネガがない!
完璧に管理しているはず、自分がなくすはずはない…
カメラマンのショーン・オコンネル聞くしか方法はないけど、
世界を点々としている彼の所在は誰にもわからない…
そこでウォルターは一大決心。
自分で思ってもいなかった行動を起こしていくのです。
それは妄想でなく現実なのでした。

旅はグリーンランドからアイスランド、そしてアフガニスタンへ。
ヘリコプターに飛び乗り、海にダイブ、サメに襲われそうになったり、
火山の爆発に遭遇したり。
ショーンとはニアミスしたけど会えず、ニューヨークに戻ると、
はい、あなた、クビ宣告。
でも諦められないウォルターはアフガニスタンの山岳地帯へ。
危険と隣り合わせの旅、この頃のウォルターは自信に満ちた顔をしています。
そしてようやくショーンを見つけ、更に人生に希望を見出したウォルター。
よくよく周りを見てみると、
彼のことを思い、応援してくれる人がいることに気づきます。

ウォルター、キラキラしてたな。
最初の一歩を踏み出せば、あとは足が動いていくね。



「トム少佐が…」って何の話?と思ってたら、
デヴィッド・ボウイの「SPACE ODDITY」でした。
今まで歌詞に気をつけてなかったけど、

Ground Control to Major Tom

って言ってたのね。
メイジャートム=トム少佐って言うのがつながって、
なぜだかものすごく感動している。
作品の中で抜群の使われ方していて、今ずっと頭の中で歌ってるし。

本日の映画:ジュビリー

「ジュビリー」('78・イギリス)

こういうアート的な作品は、意味不明だったり哲学的過ぎたり、
とにかく難しいのでちょっと構えてしまう、のが多いです。
今回も「きっとそういう感じ」と思って見始めました。
…が、そんなに構えて見るほど難しくなかったな。
ちゃんとストーリーもあったし、パンクな女の子たちはかわいいし。

魔術師ジョン・ディーの魔術により、
天使アリエルと未来を見る旅に出たエリザベス一世。
彼女が見た現代のロンドン(ここで言うのは1970年代後半)は、
セックス・ドラッグ・パンク!な若者たちが、破壊的な生活をしていた。
それを見て嘆くエリザベス一世。
暴力は新たな暴力を生みます。

物語は、ある若者たちの荒廃した暮らしを追う。
狭いフラットに一緒に暮らす彼ら。
女王気取りのボッドはエリザベス一世の生まれ変わり。
リーダー格のエミールは物書きでもあるみたい。
ロブスターのピアスがかわいいクラブスは色情狂。
坊主頭のマッドは破壊の女王。
アミルは歌手、フランス人のカオス。
女ばかりの中にいるエンジェルとスフィンクスはゲイのカップル。
ビブはふたりとつるんでいるストレート?の女子。
(人物設定ちょっとうる覚え)

仕事はしてる?
どうやって生活してる?
謎が多い彼らは、どうやら音楽業界にいるっぽい。
その業界にはギンツというボスがいて、彼が全てを牛耳っているらしい。
彼の一言で、誰が有名になり誰が消されるかが決まるのね。
アミルを売れっ子にし、クラブス一押しのキッドという若者を売り込みたいけど、
そこには邪魔な存在が。
彼らはその存在を消すために自らの手を汚すことになります。
でも暴力には新たな暴力が。
ポンポンポーンと人が死に、これじゃあ、エリザベスも嘆くわ…

私は詳しくないのだけど、有名なパンクの人たちが結構出てるらしい。
パンクな時代のパンクな映画。
40年くらい前には本当にこういう人たちがいたんだなー、
と思うと、感慨深い。



そしてこの作品がずっとレンタル屋にあるのが不思議。

本日の映画:バロン

「バロン」('89・アメリカ)

絶対見たい!と思ってなくても、ふとした時に目にとまって見ることになる。
私には結構あるあるな話です。
そんな妖精(妖怪かも)がいるのか?

映画を見始めた若かりし頃、
私が好んでみていたのはヨーロッパのミニシアター系でした。
なのでお友達が「バロン」とかスキー!と言っているのを聞いて、
「ハリウッド?」「ファンタジー?」と少し上から目線でいました。
ミニシアター系好きな私の方が”洒落ている”と。
今思えば恥ずかしい。若さって。

18世紀末のドイツ。
理性と知性が支配していた時代。
トルコ軍に占領されていた小さな町の劇場で、
英雄、ミュンヒハウゼン男爵の武勇伝をモチーフとした劇が
始まろうとしていました。
それはありえない内容のオンパレード。
”フィクション”として作られていました。
でもそこに突然ひとりの老人が。
彼は「自分が本物のミュンヒハウゼン=バロンであーる」と言い、
この物語はフィクションでなくノンフィクションなのだ、
と体験談を語りだすのでした。
それは、トルコの富豪と賭けをし、
彼の財宝すべてを頂戴したバロンとその仲間たちの物語。
それがきっかけで、今も続く戦争が起きたのだと言う。
だけどそんな話誰も信じない。

その時、トルコ軍が町を攻撃。
劇団の座長の娘、サリーに救われたバロンは、
「この町を救う!」と宣言。
まずはかつての仲間を探さなければ、と、
こっそりついてきたサリーと共に旅を始めることになります。

月にいるはず、なのは超俊足の持ち主バートホールド。
そこには自称「万物の王」だという、王と王妃が住んでいました。
彼らは頭と胴体が別々の行動をする。
頭は哲学的、でも体は欲望の塊。
お次は、ここは地獄?な火山口。
いかつい大男たちが武器を製造している。
ここで偶然再会したのは、怪力の巨人、アルブレヒト。
女の子に目覚めたらしく、メイドの服装で「チビちゃん」と呼ばれていた。
海でさまよっている間に巨大魚に飲み込まれた一行が、
これまた偶然の再会を果たしたのが、
超人的な肺活量と驚異の聴力を持つグスタバスと千里眼を持つアドルファス。
これで仲間は揃った。もう怖いものはなし!
…のはずだったけど、あれから何十年もの年月が経ち、みなさんご老体。
でもみんな勘を取り戻して行って、いざ出陣〜

どんどんぱんぱんな目の話せないラスト。
おかしなおかしなブラックな世界。
あー、上から目線でごめんなさい!



サリーはサラ・ポーリーなのね〜

本日の映画:LOVE

「LOVE」('15・フランス=ベルギー)

邦題に「3D」とついているのだけど、
この映画を3Dで見るってこと?
マジで?これを???
2時間強の中にセックスシーンが多く見積もって2時間くらい。
3Dで見たら洗脳されそうです。

奥さんと2歳の息子がいるマーフィー。
子育てのストレスか元々そこに愛はなかったのか、
夫婦仲があまりよろしくない様子。
そんな彼の元に、元旦早々、前の恋人エレクトラの母から電話が来ます。
娘と2ヶ月連絡が取れなくて心配している、とのこと。
マーフィーはひどく動揺。
そして彼女との愛の日々を思い出すのでした。
ここから物語は過去へ過去へ。
たまに現実に戻ったりさらに過去へ行ったり。

映画を学びにパリにやってきたアメリカ人のマーフィー。

不思議な魅力を放つ芸術家志望のエレクトラと知り合う。

一緒に暮らし始め、セックス三昧の日々。
ドラッグにも手を出し始める。

マーフィー「君の究極のファンタシーは?」
エレクトラ「ブロンド&青い目の女の子と3P!」

タイミングよくお隣にブロンド&青い目のもうすぐ17歳の女の子、オミが引っ越してくる。

オミを誘い、エレクトラのファンタシー達成。

魔が差したのか、マーフィー、オミとふたりでセックス。
コンドームが破れる。

オミ妊娠。

エレクトラブチ切れ。

そして2年が経ち…

物語はシンプル。
これなら90分くらいの作品になりそう。
最初から最後まであるのはマーフィーの苦悩、後悔。
そしてエレクトラへの愛。
何でこうなった?と自分に問い続ける。

息子にギャスパーと付けちゃうのは、
(エレクトラが息子ができたらこの名前がいいと言ってた)
エレクトラにしてみたらセックス以上の裏切りだな。



ちょっと調べてみると、エレクトラとオミ役の女優さんは、
素人さん?みたいね。
他の作品の出演歴がないみたいだし。
本国ではボカシなんてないだろうから、
ほんと、よくやった!と思いました。
プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

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えみめも@emiemimemomemo

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