本日の映画:さあ帰ろう、ペダルをこいで

「さあ帰ろう、ペダルをこいで」('08・ブルガリア=ハンガリー=スロヴェニア=セルビア)

1995年のエミール・クストリッツァ監督の作品、
「アンダーグラウンド」は、もうずいぶん前に見たけど、
今でも記憶に残っている”すごい”作品のひとつ。
この作品の印象が強すぎてミキ・マノイロヴィッチを見ると、
どうしても悪い人に見えてしまいます。
でも今回、彼が演じた男は、とーってもとーっても素敵なおじいちゃんでした。

両親と乗っていた車が事故に遭い、病院で目覚めたアレックス。
でも記憶が、ない。
両親が死んだ?両親って?
自分の名前は?
何が起きた?

そんな彼の前に「祖父」と名乗る男がブルガリアからやってくる。
アレックスにしてみれば全く知らない人。
何とか記憶を取り戻させようとする祖父だったけど、全くダメ。
そして彼はあることを決意。
それは二人乗りの自転車で、
ドイツからブルガリアを横断する、というものでした。

そんなふたりの道中を見せながら、
1980年代、難民としてドイツに渡ったアレックスの両親の過去が明らかに。
共産党政権時代に「ここにはいられない」と決断した彼らの、
ブルガリアを出てからの生活が…涙。
まずイタリアに着いた彼らの食事が毎食パスタ(多分麺だけ)。
刑務所のようなほぼ自由のきかない場所。
彼らより先に着ていた人々は2年目だったり3年目だったり。
せっかく自由を求めてきたのにね。

お金があれば”闇”で出られたりする、のも、あるあるな話。
アメリカ行きを願っていた”シカゴ”と呼ばれていた男は、
その願いも叶わず歳を取り。
仲良しだったマルタは出られたのかな。
あの大勢の人たちは最終的にどうなったんだろう。

祖父に教えてもらったバックギャモン。
買ってもらった赤いミニカーは内緒の駐車場に。
道中で会ったあの娘は、マルタ?と思ったけど違ってざんねーん。
戻った記憶、手に入れた恋、祖父母との再会。
旅は失った記憶以上に多くのことを手に入れたのでした。



普通に暮らせる場所があるって幸せなこと。

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