本日の映画:コーカサスの虜

「コーカサスの虜」('96・カザフスタン=ロシア)

トルストイ作「コーカサスの虜」の設定を
チェチェン紛争に置き換えた物語…とのことだけど、
元がどんな話なのか調べてもわかりませんでした。
なんか「カフカースのとりこ」という児童文学みたいなんだけど、
確かな事がわからず。
今度、図書館で確認してきます。

きっと難しい作品なんだろうな、と思ってたけど、
あら。
とっても理解しやすい作り方。
元が児童文学だから?
そして、こう人間の闇が見えちゃう作品は、
見た後しばらく呆然となりますね。
ああ、そこには生きている人間がいるのよ、って。

18歳になり、軍隊に入隊したワーニャ。
徴兵制度があるから自ら望んで、って感じではないのね。
訓練もそこそこ、チェチェンへ送り込まれたワーニャは、
捕虜となってしまいます。
一緒に捕まったサーシャは能天気な年上のお兄さん。
そんな彼も残してきた家族のことや死の恐怖と闘っています。
表には決して出さないけど。

若いワーニャも意外と冷静。
ロシア側に捕まった息子を取り戻すため、
ムラットという男に”買われた”ふたりは、
長引く交渉の中、お互い鎖でつながれたままの生活。
トイレも一緒。(ドアの外で待つ)
「出たか?」って聞くやさしいサーシャ。

食事や身の回りのことは、ムラットの娘、ジーナがみていました。
この子がすごーく可愛い。
民族衣装も興味深くて。
そんなジーナ、なんとなーくワーニャが気になるよう。
状況が違ったら恋人同士にもなれたろうに。

ムラット側とワーニャ側。
どっちが悪者なんだろう?
みていて思ったのは、どちらも違う、ということ。
戦争はビジネス、という話もあるし、
儲けたい”上の人”同士のものなのかな。
民族紛争となるとまた別な話か。

息子を取り戻したいだけの父親。
国が言うから兵士になった若い男。
殺すつもりはなくても、殺されるから、殺しちゃう。
ジーナは「ロシアの豚」と言いながらもワーニャに惹かれる。
”争い”がなければ、みんな幸せになれたかもしれないのに。
「せめて大好きだった彼らに夢であいたい」
個々の人間同士はこんなに愛し合っているのに。

コーカサスの虜

ワーニャ役は、監督の息子さんとのこと。
でも2002年に氷河崩落に遭い、亡くなってるそう。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

映画以外の記事はinstagramにて↓
えみめも@emiemimemomemo

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新コメント
ようこそ。
検索フォーム