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本日の映画:危険なプロット

「危険なプロット」('12・フランス)

あったら見るオゾン監督ですが、2012年の作品が未見でした。
DVDが普及し始めてから見られる作品が多くなって、
チェックするのが追いつかないです。
メモしてその次は「コレ見る!」と思うけど、
新しい記憶に埋もれちゃう…嗚呼老化現象。

制服は個性を消す。
見た目では判断しない(できない)。
私は制服ってあった方が便利かな、と思う。
毎日毎日着ていく服に悩まなくてもいいし、
服は大好きだけど、毎日だったらお金もかかるしうんざりしそう。
でも高校の国語教師のジェルマンは、そうは思ってない様子。

生徒たちに文学の素晴らしさを教えたいけど、
彼らは興味もないし才能もない。
そんな彼らが制服なんて着ちゃったらますます個性が消される?
とでも思ったかな。
まぁ、そこは妥協するしかなかったけど、
文学への情熱は人一倍。
そこで個性を出してもらおうと、
「週末について」という作文を書いてもらうことに。
でもため息がでちゃうくらいの出来。
週末を二行でしか書けないなんてと嘆くジェルマン。

ところがその中にひとり、原石が。
クロードの書いた文章に希望を感じたジェルマン。
でもそれは”危険なプロット”の始まりでした…

続いてのお題「ともだちについて」でクロードが”ともだち”として
作文にしたのは、同じクラスのラファ。
クロードは母がいなくて父は無職。
貧しい家に育って、転校ばかりしていた。
でも美少年で頭がいい。国語力もあるし数学も得意。
一方ラファは、お世辞にも美少年とは言えない容姿。
勉強もできない。
でもクロードには持っていない物を持っている。

それは彼の家の4倍はあるという公園に面した家。
友だちみたいな父と美しくてやさしい母がいる。
彼らの”家”に興味を持った彼はまず、
その家に入る口実を考えます。
軽くサイコパスなクロード。
じっくり家を観察。
そして彼の興味はラファ、ラファの父、そして母エステルへ…

才能を開花させようと個人指導を始めたジェルマン。
毎回彼の持ってくるこの「ラファんちの出来事」が楽しみに。
「続く…」で終わるから、あー気になる気になる。
でもだんだん危険を感じ始め…だけど気になる!
”続きが読みたい”欲求が抑えられなくなります。
妻にも警告されたけど、読みたいがために一線を超えてしまったジェルマンは、
もう後戻りができません。
したところで、もう共犯。
そしてまた新作が出来上がる。
最後には「続く…」の文字。

現実と物語の区別がつかなくなる。
そこまで読み手に感じさせられたら、書き手の勝ちね。
クロードが書いた文章は、どこまでが現実?
それは彼にしかわからない。
「脚色も大事」とジェルマンが言ってたし、
彼が「そ、そこまでしちゃう?」な行動するかなー。
いや、軽いサイコパスならするかも。

考えも想いも、本当だったのか。
ただそうしたかっただけの妄想なのか。脚色か。
目的はあったのか。
書くためだけ?
ただ読み手を弄びたかったのか。
読み手がそうさせられただけなのか。
何かを手に入れるためだったのか。



彼が求めたのは理想の家族?愛?
それとも覗いてみたかっただけ?
それとも…à suivre…

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