本日の映画:シュトロツェクの不思議な旅

「シュトロツェクの不思議な旅」('77・西ドイツ)

ベルリンの刑務所に服役中の自称ストリート・ミュージシャン、
ブルーノ・シュトロツェク。
出所が決まった彼に所長が助言します。
「君は酔うと犯罪を犯す。なので出所してもバーへは行くな。
もし行ってもケーキとコーヒーを注文しなさい」と。
でも早速向かったのはバー。
もちろんビールを注文。
所長が知ったらさぞ悲しむでしょうね。

そこで知り合いの娼婦、エーファが男に殴られているのを目撃したブルーノ。
自分のアパートで一緒に暮らそうと提案します。
だけど、男とその仲間が居場所を突き止め、彼女をまたボコボコに。
アパートも荒らされ、今度はブルーノもボコボコに。
街を出たい、というエーファ。
ブルーノも悩みます。

そんな時、ブルーノの不在時にアパートを管理してくれていた隣人、
シャイツが甥のいるアメリカに行くという話を聞きます。
ふたりは一緒に行くことを決意。
軍資金はエーファが”体”で稼ぎ、3人はウィスコンシンへと向かいます。
ブルーノは自動車修理工場で、エーファはウエイトレスとして働き、
アメリカ!新しい生活!稼いで、金持ちになって、いい暮らしを!
と意気込んでいました。
彼らは移動式住宅をローンで購入。
明るい世界はそこまで来ている…はずだったのだけど…

英語が読めないブルーノ。
契約うんぬんはエーファ任せ。
「私がなんとかするから」とまたまた体を売り始めます。
でもそれだけではローンは払えず…
嫌になったエーファはトラックのドライバーとカナダへ逃亡。
家は競売にかけられ、ブルーノはどん底に。

銀行を恨んだブルーノは、
シャイツと共にライフル片手に”CLOSED”の銀行へ。
仕方ないから隣の床屋で強盗し、食料を買い込み逃げようとします。
でもシャイツが捕まり、ブルーノ、ひとり。
工場から車を盗み、逃げた先はネイティヴ・アメリカンの居住区。
車は壊れ、恋人は逃げ、家は売り払われた。
もう悩みは何もないな。
そう言われた彼は、静かに決断をするのです。

不思議な旅、というか、穏やかに静かに絶望した男の
「こんなはずじゃなかったのに」な旅。
動物たちが奏でる音楽に切なさで胸がいっぱい。



普通に幸せになりたい、と願うだけでは叶わないのか。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

映画以外の記事はinstagramにて↓
えみめも@emiemimemomemo

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新コメント
ようこそ。
検索フォーム