見た映画思い出してみる(ブルージャスミン/17歳/バスティーユ、聖女の恍惚、愛の牢獄)

「ブルージャスミン」('13・アメリカ)

精神状態が崩壊し始めた女をウディ・アレン監督が料理すればこんな感じ。
シリアスにもなり得るこの題材をコメディに仕上げちゃうのは、
シニカルなアレン監督だからこそね。
主演のケイト・ブランシェットは、初アレン作品でアカデミー賞ほか、
たくさんの女優賞を獲りました。
確かにすごかった。
目がイッちゃってた…
夫が詐欺で逮捕され、ニューヨークでのセレブな生活が破綻、
何もかも失ったジャスミン。
彼女は妹が住むサンフランシスコのアパートに身を寄せる事に。
しかしセレブな生活が骨の髄まで沁み込んでいるジャスミンは、
なかなか普通の生活に馴染めない。
と言うか馴染むつもりもない。
彼女の目標は、なるべく早く金持ち男を捕まえて元の生活に戻ること。
自分はこんな所で暮らすような人間ではないのよ。
と、かなり一般市民を見下しているよう。
どうしても捨てられない過去の栄光。
下げられない生活水準。
そして彼女は”理想を叶えてくれる”男性とお近づきになるのだけど…
自分はこんな所で腐るような人間じゃないんだ、と暴走する人、いますね。
犯罪ドラマでもよく見ます。
虚栄心、うぬぼれ。
過度な思い上がりは身を滅ぼします。
でも必死な具合が同情を誘うジャスミンは、何だかかわいくも見えます。



「17歳」('13・フランス)

フランソワ・オゾン監督の作品は「とりあえず見る」カテゴリーに入っている。
ポップな感じのかわいい女の子からダークな小悪魔まで、
色んな女の子を作品の中で見てきたけど今回は「思春期の17歳」。
子どもだけど大人でもない。
モヤモヤティーンエイジャーのお話です。
バカンス中に17歳になったイザベルは、
出会ったドイツ人と初体験を済ませるも何だか、退屈。
理想と現実が違ったのか、セックスってこんな程度の物?とでも思ったのか…
そしてバカンスから日常生活に戻った彼女が始めたのが売春。
誰かに雇われなくても簡単に売春が始められちゃうこのご時世。
恐ろしやネット社会。
常連客もつき、周りにもバレずに続けてたのだけど、とうとう事件(事故)が。
彼女一番のお気に入りだった常連客がセックス中に突然死。
心臓に持病のある老紳士+バイアグラ+セックス=腹上死、は、
よくある話ですね。
イザベラはとても彼が好きだった。
優しく自分を愛してくれていた。
なので「死んだ!ヤバイ!!逃げなきゃ!」ではなく、
本当にショックでその場を去り、売春もやめたのだけど…
バレるよね。
警察のお世話になり、未成年と言うことでカウンセリングを受け、
同年代のボーイフレンド作ってみたりしたんだけど。
「待ち合わせが好き」
な彼女はきっとまた繰り返すのね。



「バスティーユ、聖女の恍惚、愛の牢獄」('09・フランス)

主演の子、見たことある?と思ったら、
この間見た「バルセロナ、天使のセックス」の子でした。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」では人魚の役もやったそうで、
何か裸になる仕事が多いのね。
こってりと長い邦題の本作品ですが、
よくある”男と女が部屋でいちゃいちゃしながら、
色んな事を語り合う話”だと思ってたのね。
ちょっと違った。
台詞が全くなくて、ずっと”語り”。
哲学的な。
物語の主役、ジャンヌが救いを求めるほど苦しんでいる理由、
それは母を殺した父への”なぜ”。
ガラスのように繊細な彼女の話に耳を傾け、傷を癒やそうとするユーゴー。
答えを探し求めるために体を重ねあうふたりは、
癒やし=官能だと確信する…
場面が変わる度に出る花の名前、
「30歳で妻と出会い…」と同じ台詞を繰り返すジャンヌパパ、
キリストの磔のようなポーズをとるジャンヌ、
最後の心臓を取られたような胸の傷…などなど、
きっと意味があるんだろうな~的な部分がいっぱい。
「たくさん死なないように、少しだけ生きたい」
そして最後にジャンヌが十字架に語った、
「誰もが知っている愛の言葉、バカげた言葉。
叫び、ため息、ざわめき、沈黙」
宗教と哲学が絡む”感じる系”作品でした。

15バスティーユ聖女の恍惚愛の牢獄1
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