本日の映画:アドバンスト・スタイル

「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」('14・アメリカ)

ブログで見てます、アドバンスト・スタイル。
パワフルでスタイリッシュなおばちゃん、というかおばあちゃんたち。
監督のアリ・セス・コーエンがそんな素敵な女性たちを街角で
”ナンパ”し、写真を撮り、ブログを始めたのが2008年だそう。
それが2012年に本になり、14年には映画化。
おしゃれな祖母から、
「ニューヨークにはすべてがある」
と言われ、サンディエゴからマンハッタンへやってきた若者は、
そこで、ものすごーいマダムたちと出会います。
映画では特に彼の”お気に入り”となった7人のマダムたちが、
私生活やファッションに対する想いなどを語るのだけど、
これがほんとにすごい。
頭が下がる思いです。

最高年齢95歳のゼルダは、大の布好き。
世界中で布探しをし、服に仕立てたり。
自らデザインすることもあるそう。
映画制作中に他界。
すごいのはファッションショーのフロントロウで突然亡くなったこと。
最後までかっこいい。

93歳のイロナは、アートスクールで今でも絵を教えている画家。
こだわりのあるつけまつ毛がチャームポイント。
でもそのつけまつ毛を作っていた職人が亡くなり、困りに困った彼女。
「そうだ、自分の毛で自分で作ってしまえ!」
と今は自作しているそう。

2012年のランバンのモデルに選ばれたジャッキーは81歳。
でも気持ちは18歳のまま。
アポロシアターのステージに立っていた彼女。
今はほとんど目が見えないけど、
ハイファッションほの情熱はまだまだ健在。

80歳のジョイスは、雑誌「コスモポリタン」を手がけたりしていた。
エレガントな彼女は、若さより魅力が大事、と言う。
今では”ヴィンテージ”と呼ばれるシャネルのバッグは、
新品を自分で”ヴィンテージ”に。

リンは79歳のブティックオーナー。
店は40年以上も続いていて、今でも大人気。
全米、いやいや全世界からお客さんがくるらしい。
そこに行けば、流行に流されていない素敵なファッションに出会えそう。
あー行ってみたい!

アクセサリーでも何でも手作りしちゃう、67歳のデブラ。
出先でトイレットペーパーの芯を手に入れてニンマリ。
これを布やビーズで飾って、ブレスレットにしちゃう。

「ファッションはアート」だと言う62歳のジポラは、
コーディネイトに7年かかったこともあるそう。
一枚の絵を完成させるには、忍耐も必要なのね。

本もブログもすごいなーと思ったけど、
この動くマダムたちには本当にやられた。
今は亡きビリー・カニンガムも素敵なマダムたちを撮っていたけど、
若い人も撮っていたからね。
マダム専門にしたからまた良かったのかも。
偉いよ、アリ。
今で35歳くらいだから、始めた時は25歳くらい?
若い彼にマダムたちも喜んだことでしょう笑

体の不調はもちろんある。
でもやりたい事だからやる。
背筋は伸びて、笑顔。
「見て見て!」とその個性を披露する。
人が何と思おうが関係ない。
マンハッタンは最高のランウェイね。



ちなみにちょこっとだけど、アイリス・アプフェルも出てます。
パワフルなおばあちゃんたちに、かんぱーい。

本日の映画:毛皮のヴィーナス

「毛皮のヴィーナス」('13・フランス)

登場するのは男ひとり、女ひとり。
場所も変わらず、ずっと話を続けるふたり。
私の好きな、場所も変えずにずっと話すふたり、の作品です。

初めて自分で演出と脚本を手がけた「毛皮を着たヴィーナス」の
オーディションが残念な結果に終わり、意気消沈のトマ。
まぁ、とりあえず帰るか、と思った時、
ひとりの女性が劇場に入ってきます。
主役と同じ名前を持つ彼女。
「遅刻してごめんなさーい」
「いいでしょー雨の中、せっかく来たしー」
な感じで無理やりオーディションを始めちゃう。

彼女=ワンダは、なりきるための衣装も用意してきたらしく、
さっさと着替え、トマにも着るように指示。
乗り気じゃないトマは「オイオイオイ」な状態だけど、
台本を読み始めたワンダを見てびっくり。
結構いける。
トマ、かなり彼女に興味を持ったらしい。

物語が進むうち、あら?
だんだん「それって演技?」みたいになっていく。
途中入るトマの恋人(妻?)からの電話で一瞬現実に戻ったり、
ワンダがワンダにふと戻ることがあるんだけど…
ここはどこ?
わたしはだあれだっけ?
という世界に入り込むふたり。
それはエスカレートし始めて…

トマには”そういう”願望が隠されていたのか。
「毛皮を着たヴィーナス」は、
マゾヒズムの元祖、ザッケル・マゾッホの小説。
ワンダは「ただのエロ」だと言い放ったけど、
トマにとっては「究極の愛の物語」。
ワンダの演技に乗せられ、快楽の世界に思わず入り込んじゃったトマ。
明日からは今までと違う人生になりそうね。



そんな影響を与えたなんて知らないんだろうな、ワンダ。

本日の映画:クリビアにおまかせ!

「クリビアにおまかせ!」('02・オランダ)

ものすごーく古い映画だと思ってたけど、意外にも2002年。
でも調べてみると元ネタは、
オランダで60年代に大人気だったドラマを映画化したものだそう。
雰囲気が古いのも納得。

おおらかで面倒見のいいクリビアが経営している”クリビアホーム”は、
桜草通りにある療養所。
ここに住むのは風変わりな人々だけど、
みんなで楽しく暮らしている。

でも問題なのは”紙より薄い壁”。
隣に住む大家のボーデフォルは、
毎日毎日聞こえてくる騒音に怒り心頭。
いちいち訴えを起こして、
なんとかクリビアたちを追い出そうとしている。

ホームで働くスタッフのイェットと出会ったのは、
「光ったものを盗まずにはいられない」”カラス病”のヘリット。
彼はボーデフォルの家に目をつけ、早速腕時計を盗んでしまいます。
それを知ったお人好しのクリビア。
彼を矯正しようとホームに住まわせることにしたのでした。

その頃、何かにつけて難癖をつけてくるボーデフォルをどうにかしようと、
ホームの住人のひとり、地下室に実験室を持つ”博士”が、
”悪人を善人にする薬”を開発。
こっそり飲ませすっかり”善い人”になったボーデフォルにみんな大喜び。
でもこれっていつまで効いてるの?

一方ホームには、同じく盗癖を持つヘリットの父が、
”プレゼント”を持ってやってきました。
プレゼントとは、なんとボーデフォルから盗んだ置き時計。
これはまずい!とクリビア、彼の部屋に忍び込み、
時計を戻そうとするのだけど…

わかりやすくてほっこりするミュージカル映画。
クリビアホームの向かいに引っ越してきた美容師、
ワルターが「モダン・ファミリー」のキャメロンと同じ村だったりして、
愛すべきキャラが多い。
良い人は良い人、悪い人はとことん悪いけど、
最後には反省してみんなでヨカッタヨカッタで終わる。
たまにはこういうのも見ないと、腐るよな…



ボーデフォルはゲイだったってこと、よね?

本日の映画:さざなみ

「さざなみ」('15・イギリス)

元教師のケイトは、大きな病気を経験したばかりの夫、
ジェフとふたり暮らし。
週末に結婚45年のパーティーの予定。

その月曜日。
思ってもなかった出来事が起こります。
それは今までの人生が全て否定されるほどのこと。
スイス警察から届いた一通の手紙。
激しく動揺するジェフ。
そこには、50年ほど前に失踪した女性の遺体が見つかり、
身元確認をしてほしい、と書いてありました。
遺体は氷の中で当時の姿そのまま、という話。
ジェフの心の中に深く埋もれていた想いが溢れ出します。
その女性は、ジェフのかつての恋人、カチャだったのです。

その日からジェフの頭の中はカチャのことでいっぱいに。
「スイスには行かないかも」なんて言いながら、
パーティーの準備も手につかず、
カチャの思い出を探し始めるジェフ。
屋根裏には彼女の写真が残っていました。
病気のあと、あまり出かけなくなった彼が街へ行き、
旅行代理店に行っていた、と知ったケイト。
そして、そのスイスの旅行中に彼女に結婚を申込んだことを聞かされ、
彼女の胸は張り裂けてしまうのでした。

不安と嫉妬で気が狂いそうなケイト。
それはカチャがその時妊娠していた、ということを知りピークに達します。
彼との子供を持たなかった自分。
死んだ恋人には勝てない、と悟ったかのような無の表情。
今までの45年間が音を立てて崩れて行きます。

そんなに嫉妬する機会もなかったでしょう。
嫉妬なんかしなくても、夫の愛は絶対だと思ってたはず。
言葉では「愛してる」と言っても、それもただの言葉にしか聞こえなくなる。
献身的で良き妻だったケイト、プチンとキレました。
スイスの雪山のように冷えに冷え、凍ってしまった彼女の心。
溶けることはなさそうな…



だからなぜそこで脱ぐのよ、シャーロット!

本日の映画:青の寝室

「青の寝室」('14・フランス)

ちょうど同じ日にドラマ「アフェア情事の行方」を見たのだけど、
とっても似た状況の話で思わず笑っちゃった。
はじめに出て来るのは尋問されている男。
女絡みなのはわかるけど、何があったのかはまだまだこれから…

農業用機器の会社の社長、ジュリアン。
妻、デルフィーヌと娘と田舎の素敵な一軒家に暮らし、
良き夫、良き父親、な様子。
でも実は、昔からの知り合い、エステルと絶賛不倫中。
ドラッグストアを経営しているエステルの夫が留守だったりする間、
目印の布を窓際にかけ、今日はOKの合図。
関係を持ち、かれこれ11ヶ月。
”青い寝室”での密会は8回。

家族サービスを頑張ってるのは、やっぱり後ろめたいから。
妻に気づかれないように祈っているジュリアン。
そんな彼とは反対に「一緒になりたい」願望のあるエステル。
ビクビクのジュリアンにグイグイ。
これはまずくなってきた…
と関係を終わらせようとするジュリアンだけど…

エステルの夫→急死
ジュリアンの妻→急死

もちろん疑われるのはふたり。
無実を訴えるけど、動機もチャンスも十分ある。
妙に冷静なエステルを疑うけど、
無実を必死に訴えないジュリアンも怪しい。
罪を認めないから殺ったっぽいけど、
本当に殺ったのかはわからない。
何が起こった?誰がどうした?それで最終的に???
少々混乱。

「これでずっと一緒」と言ったエステル。
その意味はそのまま訳していいの?



女は毒殺を選ぶらしいし。
プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

映画以外の記事はinstagramにて↓
えみめも@emiemimemomemo

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -
最新コメント
ようこそ。
検索フォーム