本日の映画:イマジン

「イマジン」('12・ポーランド=ポルトガル=フランス=イギリス)

ここ最近、長年ペーパードライバーだった私が、
車の運転をしている。
乗るのはもっぱら昼間。
ところが先日、夜運転することになり、あれ?
と思ったのが、ライト。
つけ方はもちろん知っているけど、暗い。
ライト点いてるのに、夜ってこんなに暗くて見えづらいんだ、と、
前のめりで緊張して運転した。

真夜中ふと目が覚めて、トイレ…と思って起き上がる。
部屋が乱雑(笑)なので、何か踏んづけたり、
寝ぼけてるから壁にぶつかったりしながら何とか到着。
脳ってすごいもので、
電気をつけなくてもここにはドアがあって、ここで曲がって…と、
見えないのにトイレに行くことができる。

この映画に出て来る人たちは目が見えない。
集団で生活して日常の動作ができるように訓練する。
見えないからまず触って記憶するのかな。
歩くのが一番危険。
聴覚、嗅覚が優れる、と聞くけど、
目の前に危険があっても、音が鳴ったり匂いがないとわからない。

リスボンにあるこの施設には子供も大人も一緒に生活している。
ここに先生としてやって来たイアンも両目が義眼。
彼が教えるのは「反響定位」と呼ばれる、
舌打ちとかの音で周りに何があるのか認識する方法。
これを習得して、杖なしで外に出よう!というのが彼の考え。
でもそれには危険が伴う。
イアンでも失敗して怪我したりするから、
そんな危ないこと、彼らには無理だー!と周りは言う。
その技術を習得してもしなくても、
目が見えない彼らにはそんなギャンブルみたいなことさせられない。

実はこの物語、みんなで猛特訓して杖なしで歩けるぞ!という物ではないのです。
引きこもりだったエヴァは、目が見えないと思われたくないらしく、
イアンと共に杖なしで外へ。
喜びと恐怖。
でも怖い怖い言ってたら何もできないかも。
ふたりの、何だろ、なんとも言えない気分にさせるやりとりが、
目が見える側として見ると、不思議で美しい。

近くにいても気づかないかもしれない。
でも五感を研ぎ澄ませば気づけるかも。



見た事だけが真実?

本日の映画:この庭に死す

「この庭に死す」('56・フランス=メキシコ)

何だか話についていけなかった前半。
暑そうな南米にあるとある村。
金が採れるらしく、村には採掘のため労働者がたくさん。
この村にやって来た山師、シャーク。
でも来てそうそう、銀行強盗の容疑をかけられちゃう。
ちなみに山師とは鉱脈を探したり発掘したりする人って意味と、
詐欺師の意味があるらしい。へー。

同じ頃、政府が鉱山を取り上げる話が出たり、
労働者たちが暴動を起こそうとしたり、
なんだか大変なことに。
ここにいてはまずい!という事で、
船で逃げることにしたシャーク。

一緒に逃げることになったのは、
暴動の首謀者の疑いをかけられた男、カスタンと聾唖の娘、マリア。
カスタンに求婚されている娼婦のジンと、宣教師のリザルディの4人。
そして後半は、船を捨てて逃げ込んだジャングルでのサバイバル。
ここからは私にもわかりやすい、
食べ物、水がなくて、火をおこしてもスコールで消えちゃうし、
歩き回るから服もボロボロ、体も汚れてくるし、
せっかく獲った蛇にはアリがたかるし、
歩いても歩いてもまた同じ場所に戻ってきちゃうし。

ドラマ「LOST」ではもっと開けたジャングルだったけど、
ここは狭くて行き場のない感が半端ない。
歩けど歩けど出口なんか見つからないし、
元々ないんじゃないのか、と思えてくる。
と思ったら見つけた文明の残骸。
…てか「LOST」でも、あの地下室見つけてからがすごかったもんな。
これは「LOST」の元ネタなのか?

編物しながらながら見してた前半。
編む手が止まった後半。
この庭に死んだ者、死ななかった者。

どうしても期待しちゃうブニュエル節はちょっとだけ。

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デジタルにリマスターしなくてもいいです。

本日の映画:ちいさな哲学者たち

「ちいさな哲学者たち」('10・フランス)

フランスの教育を重視している幼稚園で、
3〜5歳児に哲学を学んでもらおう!という試みが始まる。
その授業風景を追った2年間のドキュメンタリーです。

哲学って!大人でも難しい課題なのに。
まだボキャブラリーや経験の少ない子供たちが?
と思いきや、議論するする恐るべき子供たち。
子供は何も知らない、知らなくてもいい、
というのは間違いなのかも、しれないね。

ここでよく出てきた子たちは、
きっとその中でも語る力を持つ子たちで、
まぁ選ばれたんだよね、と思うけど、
ほんと驚かされました。

愛とは?
死とは?
リーダーとは?
自由とは?

なかなか普段の会話にはならない議題も、
自分なりに考えて、言葉にして伝える。
メールとかではなく、自分の声で。
彼らの知識は、今まで自分が聞いた周りの親が言うことや、
テレビで言ってた事が多い。
でも自分はそうだ、と思っていても人は違う事を言う。
どうして?
ここから議論が始まる。

ろうそくに火を灯したら哲学の時間。
寝ちゃう子もいるけど、
みんなぴったりくっついて座ってちゃんと哲学する。
真剣な眼差し、キラキラした表情。
知らなかった言葉も知ってる言葉で説明すれば、
おー!なるほど!となる。
こうやって知恵ってついてくるんだな。

興味深いのは、多様な人種が集まるクラスだということ。
日本にもハーフの子とかたくさんいるけど、
クラスにひとりいるかいないか。
アジア、中東、アフリカなどなど、
普通の日本の幼稚園ではない構成。
こういう方が色々学べそうだなー。

大人の言葉をそのまま話す子も。
私も6歳の女の子に
「お子さんいらっしゃるの?」
と聞かれたことがあります笑



子供の話に真剣に耳を傾けるのが大事ね。

本日の映画:3人のアンヌ

「3人のアンヌ」('12・韓国)

イザベル・ユペール、とうとう韓国映画にも登場です。
ほんとこの人、どの映画に出ててもイザベル・ユペールなんだけど、
ちゃんとその役にハマるのがすごい。
今回は3役を演じていて、それほど変わりのないキャラなんだけど、
別々のアンヌになってる。
私のひいき目?

韓国のリゾート地、モハン。
韓国人の女の子、ウォンジュは、この地を舞台にした物語を書いています。
それが3人のアンヌのお話。

①青のアンヌ

フランスの有名映画監督のアンヌは、
知り合いの韓国人映画監督ジョンスとモハンを訪れる。
ジョンスは本当はふたりで来たかったみたいだけど、
もしかして怪しんだ?臨月の妻も一緒。
アンヌとジョンスはベルリンでキスをした仲だけど、
アンヌはどうでもいいみたい。
ひとり海へ出かけたアンヌは、そこで若いライフガードに出会う。
言葉は通じないけど、和やかな雰囲気のふたり。
そして彼はアンヌに歌を捧げるのだけど…

②赤のアンヌ

夫と香港に住むアンヌは、
不倫相手の映画監督、スーと密会するためモハンにやって来る。
忙しいスーの到着が遅くなる事に怒っているけど、どうしょうもない。
とりあえず昼寝。
その間に彼がモハンに到着。
アンヌが落とした携帯を若いライフガードが拾ったことを知り、
ふたりで彼の元へ。
言葉は通じないけど、和やかに会話するアンヌと若いライフガード。
その姿を見てスーは嫉妬するのだけど…

③緑のアンヌ

夫が韓国人女性と浮気、その後離婚したアンヌは、
友人のパク・スクとモハンに傷心旅行にやって来た。
パク・スクの知り合いのお坊さんと話しても心の傷は癒えず。
海辺で焼酎を瓶のままがぶ飲み、
そこに若いライフガードがやってくる。
言葉は通じないけど、彼女は彼が住むテントへ…

「あなたを守ります」と若いライフガードが言う。
ライトハウスを探すアンヌ。
ライトハウスって何?あーあのことね、という若いライフガード。
宿のスタッフの女の子との会話。
同じようで同じでない3つの物語。

もともと物語として語られてるので、
現実はどれ、とかではない。
なんか不思議に繋がっている3人のアンヌ。
異国に外国人、というのが、
摩訶不思議な世界をうまく演出しているように思えた。



イザベル・ユペールの存在も摩訶不思議感倍増させる。

本日の映画:ウエディング

「ウエディング」('78・アメリカ)

愛し合うふたりが執り行う結婚式。
主役はもちろん花嫁。
普段はあまりパッとしない子でも、
この日だけは誰もが羨む美しい存在。

教会に集った親族。
運送業を営むブレナー家の娘、マフィンのお相手は、
大富豪ネティ・スローンの孫、コレリ家のディノ。
でも始まりからなんだか様子がおかしい。
邪魔な撮影隊、
久々の式だからか歳だからか、司教様、だ、大丈夫かな…

結婚の誓いも終わり、さあ、次はパーティーです。
ウェディングプランナーを筆頭に、スタッフは準備に大忙し。
よしこれでパーティーがはじめられる、という時に大事件が発覚。
寝たきりだった大富豪ネティが、式の間に静かに息を引き取っていたのです。
一部の人間を除きその事実は隠され、パーティーは始まるのだけど…

なにせ多い登場人物。
誰が新郎側で誰が新婦側でどの人がスタッフなのか、
友だち?親戚?
あまり理解できないままジ・エンドでした。
そして何もないがひとつもないくらい、
次から次へと起こる騒動。

ドラッグ問題、トイレ問題、
実は絶賛不倫中とか、
実はあなたのことが好きでしたとか、
招待客が、え?ひとり?とか、
実は私、妊娠してます…などなど、
これでもかー!の数時間。

この日だけでも主役になれなかったマフィン涙
気づいてなかったかもしれないけど!



写真つきの相関図片手にもう一度見たい。
プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

映画以外の記事はinstagramにて↓
えみめも@emiemimemomemo

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