本日の映画:クリビアにおまかせ!

「クリビアにおまかせ!」('02・オランダ)

ものすごーく古い映画だと思ってたけど、意外にも2002年。
でも調べてみると元ネタは、
オランダで60年代に大人気だったドラマを映画化したものだそう。
雰囲気が古いのも納得。

おおらかで面倒見のいいクリビアが経営している”クリビアホーム”は、
桜草通りにある療養所。
ここに住むのは風変わりな人々だけど、
みんなで楽しく暮らしている。

でも問題なのは”紙より薄い壁”。
隣に住む大家のボーデフォルは、
毎日毎日聞こえてくる騒音に怒り心頭。
いちいち訴えを起こして、
なんとかクリビアたちを追い出そうとしている。

ホームで働くスタッフのイェットと出会ったのは、
「光ったものを盗まずにはいられない」”カラス病”のヘリット。
彼はボーデフォルの家に目をつけ、早速腕時計を盗んでしまいます。
それを知ったお人好しのクリビア。
彼を矯正しようとホームに住まわせることにしたのでした。

その頃、何かにつけて難癖をつけてくるボーデフォルをどうにかしようと、
ホームの住人のひとり、地下室に実験室を持つ”博士”が、
”悪人を善人にする薬”を開発。
こっそり飲ませすっかり”善い人”になったボーデフォルにみんな大喜び。
でもこれっていつまで効いてるの?

一方ホームには、同じく盗癖を持つヘリットの父が、
”プレゼント”を持ってやってきました。
プレゼントとは、なんとボーデフォルから盗んだ置き時計。
これはまずい!とクリビア、彼の部屋に忍び込み、
時計を戻そうとするのだけど…

わかりやすくてほっこりするミュージカル映画。
クリビアホームの向かいに引っ越してきた美容師、
ワルターが「モダン・ファミリー」のキャメロンと同じ村だったりして、
愛すべきキャラが多い。
良い人は良い人、悪い人はとことん悪いけど、
最後には反省してみんなでヨカッタヨカッタで終わる。
たまにはこういうのも見ないと、腐るよな…



ボーデフォルはゲイだったってこと、よね?

本日の映画:さざなみ

「さざなみ」('15・イギリス)

元教師のケイトは、大きな病気を経験したばかりの夫、
ジェフとふたり暮らし。
週末に結婚45年のパーティーの予定。

その月曜日。
思ってもなかった出来事が起こります。
それは今までの人生が全て否定されるほどのこと。
スイス警察から届いた一通の手紙。
激しく動揺するジェフ。
そこには、50年ほど前に失踪した女性の遺体が見つかり、
身元確認をしてほしい、と書いてありました。
遺体は氷の中で当時の姿そのまま、という話。
ジェフの心の中に深く埋もれていた想いが溢れ出します。
その女性は、ジェフのかつての恋人、カチャだったのです。

その日からジェフの頭の中はカチャのことでいっぱいに。
「スイスには行かないかも」なんて言いながら、
パーティーの準備も手につかず、
カチャの思い出を探し始めるジェフ。
屋根裏には彼女の写真が残っていました。
病気のあと、あまり出かけなくなった彼が街へ行き、
旅行代理店に行っていた、と知ったケイト。
そして、そのスイスの旅行中に彼女に結婚を申込んだことを聞かされ、
彼女の胸は張り裂けてしまうのでした。

不安と嫉妬で気が狂いそうなケイト。
それはカチャがその時妊娠していた、ということを知りピークに達します。
彼との子供を持たなかった自分。
死んだ恋人には勝てない、と悟ったかのような無の表情。
今までの45年間が音を立てて崩れて行きます。

そんなに嫉妬する機会もなかったでしょう。
嫉妬なんかしなくても、夫の愛は絶対だと思ってたはず。
言葉では「愛してる」と言っても、それもただの言葉にしか聞こえなくなる。
献身的で良き妻だったケイト、プチンとキレました。
スイスの雪山のように冷えに冷え、凍ってしまった彼女の心。
溶けることはなさそうな…



だからなぜそこで脱ぐのよ、シャーロット!

本日の映画:青の寝室

「青の寝室」('14・フランス)

ちょうど同じ日にドラマ「アフェア情事の行方」を見たのだけど、
とっても似た状況の話で思わず笑っちゃった。
はじめに出て来るのは尋問されている男。
女絡みなのはわかるけど、何があったのかはまだまだこれから…

農業用機器の会社の社長、ジュリアン。
妻、デルフィーヌと娘と田舎の素敵な一軒家に暮らし、
良き夫、良き父親、な様子。
でも実は、昔からの知り合い、エステルと絶賛不倫中。
ドラッグストアを経営しているエステルの夫が留守だったりする間、
目印の布を窓際にかけ、今日はOKの合図。
関係を持ち、かれこれ11ヶ月。
”青い寝室”での密会は8回。

家族サービスを頑張ってるのは、やっぱり後ろめたいから。
妻に気づかれないように祈っているジュリアン。
そんな彼とは反対に「一緒になりたい」願望のあるエステル。
ビクビクのジュリアンにグイグイ。
これはまずくなってきた…
と関係を終わらせようとするジュリアンだけど…

エステルの夫→急死
ジュリアンの妻→急死

もちろん疑われるのはふたり。
無実を訴えるけど、動機もチャンスも十分ある。
妙に冷静なエステルを疑うけど、
無実を必死に訴えないジュリアンも怪しい。
罪を認めないから殺ったっぽいけど、
本当に殺ったのかはわからない。
何が起こった?誰がどうした?それで最終的に???
少々混乱。

「これでずっと一緒」と言ったエステル。
その意味はそのまま訳していいの?



女は毒殺を選ぶらしいし。

本日の映画:小間使の日記

「小間使の日記」('63・フランス=イタリア)

パリから郊外の邸宅にやってきた小間使いのセレスチーヌ。
主人は雇った小間使いを次々と妊娠させてしまう男。
彼の妻は口うるさく、潔癖症。
隠居中の彼女の父は女性物の靴フェチ。
下男のジョセフは下品極まりない男。
メイドと関係を持っている隣人は、
そんな彼らが気に食わないらしい。

そんなクセの強い人々に囲まれながらの生活。
さぞかし息がつまるでしょうね、セレスチーヌ。
と思ってたけど、彼女、うまい具合に対処し、
そんなにイライラもしてないみたい。

主人の色目も軽くあしらい、
妻にあれこれ言われるけど、
「わかりました、マダム」とだけ。
高価なランプを割っても、
「あ、われた」と冷静。
極めつけは妻の父。
セレスチーヌの足のサイズを確認すると、
戸棚から合う靴を取り出す。
それを彼女に履かせ、
毎日同じ時間に部屋に来て、本を読んで欲しい、と言う。
それでも「わかりました、ムッシュー」とだけ。
これも仕事のうち、ということ?

そんな訳で仕事にも変人たちにも慣れてきた頃。
セレスチーヌにも関わるある事件が。
妻の父が突然亡くなり、知り合いの少女が行方不明に。
彼女の中の”終わりのベル”が鳴り、
仕事を辞め、パリへ帰ることに。

しかし駅で耳にしたのは、
「見つかった少女は暴行され殺された」
という衝撃的な話。
そして彼女は考えるのです。
犯人はあのジョセフでは、と…

あれば見たいルイス・ブニュエル監督ですが、
あまりにも難解過ぎて理解できないわ…
と思うことも多々あります。
でも今回の作品は、
”変な人”もそこまで変ではなく、
ストーリーも他のと比べるとわかりやすい。

”単調"な日々を送っていたセレスチーヌ。
でも事件を追うことで全く違った”単調でない”生活に。
そこまでやるかーな彼女の行動。
今までなかった快感が彼女を満たす。
でもそれも終わりを告げ、またあの”単調”な日々に。
そのうちまた新しい”単調でない”日々を見つけられるかな?
それともわざと自分で作ったりしちゃう?



冷静なジャンヌ・モローはハンサムでかっこいい!!

本日の映画:パラダイス:愛

「パラダイス:愛」('12・オーストリア=ドイツ=フランス)

ウルリヒ・ザイドル監督の「パラダイス」シリーズ。
3部作の1作目のテーマは「愛」です。

さら〜っと予告を見た限り、ほんわかまったり系かと思いきや、
ちょっと、と言うかかなり衝撃!な内容。
それなりにほんわかまったりではあったけど。

福祉施設の職員、テレサは、50歳のシングルマザー。
ティーンエイジャーの娘、メラニーは、
まったく言うことを聞かない難しい年頃。
その娘を姉に預け、長期休暇を取り、やってきたのはケニアのリゾート。
輝く太陽と青い海。
仕事も家事もないし、娘にガミガミ言わなくていいバケーション。

同じくリゾートに滞在している女性たちとは、
施設のレクリエーションでまったり遊んだり、お酒を飲んだりの仲。
そのうちのひとり、インゲによると、
彼女は”ココナッツのにおい”のする若いケニアボーイに夢中で、
夜のお相手はもちろん、恋人のように接してくれるとのこと。
バイク買ってあげたのーなんて言うけど、
相手もお相手する代わりにお金や物をもらってる。
需要と供給がうまくいってる、って感じですかね。
…でもこれって買春じゃん!

インゲはもちろん、
テレサにもお気に入りのボーイを見つけることを勧めるけど、
真面目な彼女は「まず愛がなくちゃ」と簡単には相手に心をゆるさない。
でもボーイたちは”金づるママ”を振り向かせようと必死にアピール。
テレサ、困惑。
でも心の中では”理想のボーイ”を見つけたいとおもってたり…

そして一度は見つけたかに見えた”愛”はやっぱり幻想で。
「愛してるよー」は「金くれよー」と同じ意味。
結婚詐欺みたいな感じですね。
でも「妹の子供が病院にいて…」なんて泣きつかれると、
お金出しちゃう”金づるママ”たち。
特にテレサは相手に本気だったら、見ていて切ない切ない…
さすがに2回目は気づいてほっとしたけど、
あんなにしつこく強引にお金をせびってくる人を見て、
恐怖を感じました。
テレサと自分を重ねたわ。

そんな傷心テレサの誕生日当日。
娘からの連絡はなし。
ますます落ち込む。
でもインゲたちがパーティーを開いてくれて、
その心も少し穏やかに。
誕生日プレゼントは、若いさらに若いケニアボーイ。
ぼかしが黒なのに苦笑い。
そのぼかしがチラチラチラチラなこってりタイム。
でもテレサたち、頑張っても彼は欲望する気配なし…撃沈。
真面目なテレサは相手を”支配する”快感を知り始め、
さらに若いますます若いバーテンダーのケニアボーイを部屋に招くのだけど…

あっさり「無理です」って言われ、また撃沈。
テレサ、そろそろ帰ろうか。



色んな意味で笑っていいのかどうなのか悩む。
プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

映画以外の記事はinstagramにて↓
えみめも@emiemimemomemo

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