本日の映画:美しい人妻

「美しい妻」('15・オランダ)

美しい人妻が、若い男とランデヴー…なだけの物語かと思いきや!
あれあれ?話がサスペンスに!
欲望の代償は…大きかった。

美しい人妻、シモーヌは、亡くなった母の家を相続。
母とはしばらく会っていなかったらしいけど、
このくだりはそんなに重要ではないらしい。
フランスの田舎にあるその家に住むため、
夫、エリックとふたりの子供とオランダから移り住むことにしたシモーヌ。
新しい環境、新しい人生のスタート。
幸先がいい?と思いきや、家、かなりボロボロ。
とりあえずトレーラーに住んで少しずつ直す、けど、
ちょっとの修理では済まないくらいのボロさ。

しかも言葉の通じない異国の地。
業者を頼むにもどうしたらいいのか。
途方に暮れるシモーヌたち。
そんなとき、救世主が現れます。
オランダ人のピーターは快く手伝いを受けてくれて、
しかも知り合いも連れてきてくれると言います。
これでひとまず安心!
と思いきや、翌日。
ピーターが連れてきた仲間のひとり、
若く美しい青年、ミッシェルに心ときめいてしまうシモーヌなのでした。

ミッシェルも「好きだぜ」オーラを放ちまくる。
修理の件でエリックともめてばかりで、ますます気になるミッシェルの存在。
そしてエリックが急用でオランダに戻ったとき、
引っ張っていたゴムがぱちーん。
一線を超えてからはもう止まらない。
のめり込むシモーヌ。
ダメヨダメヨと言いながら欲望にまみれていきます。
でもシモーヌ、仕掛けられた罠に気づいたときはもう遅かった…

世の中全部の不倫が最悪の事態で終わるわけではないけど、
映画的には最悪で終わるのが面白い。
見ていて切ないのは、
「私そんな女じゃないし」
「不倫とかダメなのわかってるし」
と思ってたのに、最悪な事態に巻き込まれたところ。

あの時やめていれば…
普通の良き妻、母であったのに、
ひとつの選択ミスが大きな転落につながる。
人生なにが起こるかわからない。
これ、ほんとなんだな。



異国の地の誘惑に注意。

本日の映画:家族の灯り

「家族の灯り」('12・ポルトガル=フランス)

原作はポルトガルの劇作家、ラウル・ブランダンの戯曲、とのこと。
それをマノエル・ド・オリヴィラ監督が脚本を執筆し映画化。
だからなのか、映画を見ているというより、演劇を見ている感じ。
舞台はほぼずっと家の中。
人が増えたり減ったり、続く他愛のない会話、と思ったら事件。
でも過剰な音楽やすべてを説明するセリフはなし。
それなのにドキドキする。このハラハラ感。

長く帳簿係の仕事をしている年老いた男、ジュボは、
妻、ドロテアと、息子の妻、ソフィアと3人、慎ましく暮らしている。
息子、ジョアンは、というと、8年前に失踪していて、
ドロテアはそんな彼の身を案じ、帰りを待ち続けている。
でも実はジュボは失踪の理由を知っていて、それを妻には秘密にしていた。
もちろんソフィアにも口止め、それはドロテアを殺してしまうから。

生活の不安と息子の不在。
彼らの日常には常に”貧しさ”がある。
そしてある日突然戻ってきたジョアン。
夫を待っていたソフィア、息子を溺愛するドロテアは歓喜に湧く。
けど…

嗚呼、ジュボ。
その事件をひとり冷静に見つめ、解決しようとしたジュボ。
自己犠牲を厭わない、無償の愛?
そしてまた明日は来る。
余韻を残すけど、それも徐々に薄れていく。



105歳の監督、
お年を召しても美しいクラウディア・カルディナーレとジャンヌ・モロー。
絵画のような映像と、絶望の中に希望があってほしいという願望。

本日の映画:神のゆらぎ

「神のゆらぎ」('14・カナダ)

あれば見る、グザヴィエ・ドラン。
でも今回は監督としてでなく主演のみ。
DVDのパッケージでもそうだし、日本ではドランが主役、
っぽいけど…実はそうではなく。
配給会社の陰謀に騙されるパターンです。

見終わった感想は、邦題がそうであることを忘れてても、
「ゆらいでた」でした。
ちなみに「miraclum」という原題はラテン語で「奇跡」を意味するとのこと。

「時に人はただ奇跡が起きるのを待つしかない」

私もただ待つ人のひとりでした。

ある日起きた飛行機事故。
そして病院に運ばれた、ただひとり生き残った男。
はじめは思わなかったけど途中から、
あれ?この男の人?あれ?だれ?彼?え?違う?え?あれ?
…となります。

3組のカップルと1人の男の物語。
多方向から展開して最後には点と線がつながる、という群像劇。
まずは、生存者が運ばれた病院で看護師として働くジュリーと
そのフィアンセ、エティエンヌ。
結婚を約束しているけど、エティエンヌは末期の白血病。
しかも彼らはエホバの証人。
助かるためには輸血が必要だけど、それはできない。
家族は祈るだけ。
それはジュリーもわかっている。
でも生存者と関わるうちに、彼女の心が揺れ始める。

カジノのバーテンダー、レイモンドは、
ギャンブル依存症の客、マーティンから、
「毎年妻と思い出地、キューバに行く」と聞き、
不倫相手のルイーズを誘おうと考える。
お互い歳をとってからの大恋愛。
飛行機に乗ったこともないレイモンドだったけど、
思い切ることにする。
ルイーズの夫は妻が不倫中なのを知っている。
けどルイーズも誰も何も言わない。

アルコール依存症のエヴァリンは、
夫とのキューバ旅行のため空港に向かおうとしている。
新婚旅行で行った思い出の地。
でも夫婦の関係はずっと前に終わっていた。
確信には触れず、偽りの生活を続けてきた彼女の精神は崩壊寸前だった。

ある過ちを犯し、国外へ逃げていたシモン。
その罪を償うため、ドラッグの運び屋となった。
そしてまた愛する者たちの前から去ろうとする。

祈ればいいってものじゃないけど、
どうすることもできなくて、とりあえず祈るだけ、ってときもある。
私はどの宗教にも属してないけど、
ただ祈るだけ、というときがあった。
誰に対して祈ったわけでもなく、とりあえず祈った。

こういう群像劇を見ると、
テレビのニュースにもならない人たちの、
ちいさなちいさなできごとが世の中にはたくさんあって、
そのできごとが何かの偶然でつながるってこと、いつも起こってるんだなー、
とおもう。
それはたいてい気づかないことなんだろうけどね。



そして私もゆらいでいる。

10月の海外ドラマ

連続放送って忙しい。
いくつか同時にってときは、それはそれは忙しい日々でした。
今月もまた「HOMELAND」を見始めて。
もう5回くらいみてるけど、クインに会いたくてね…
来月からは「24」をもう一回みようかな、と。
海ドラ友の話によると、めっちゃ知り合いに会えるらしい。
そうなると「CSI」シリーズももう一回…
時間が足りないです。


「アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談終了!」

今回のアメホラは新しい感じ!
よくある「再現映像」を使ってて、
再現の再現の再現を見てると言った感じ。
しかも途中で、あれ?これからどうなる?と思わせ、
おおーそうきたかーとなったと思ったら、最後はもうめちゃくちゃ。
攻めてきますね〜
物語の始まりは、
マットとシェルビー夫妻がロアノークの古い館に引っ越してきたところから。
穏やかに過ごすために来たのに、全然穏やかじゃない。
おかしな事が起こりすぎて不安になるふたりだけど、
全財産をこの家に使っちゃったし、そんなに簡単に引っ越せない。
でも見てる方は「もう逃げたほうがいいよ…」と思うくらい最悪の事態。
わかってる事は、マットとシェルビーは生きてその館を出て、
テレビ出演しているということ。
ということは「よかったね!」となるはずが…
シーズン2なんて作っちゃうから事態はまた最悪の最悪に。
本人と演じた役者がまた館に揃い、レッドムーンを待つ…
あーあー。もう取り返しのつかない事態。
そしてまた命知らずの若者たちが館を訪れて…
実話に基づいて、という事で、現代の部分は違うけど、
100人以上の村人が忽然と姿を消した…ってほんとに何がどうしちゃったんだろ。
ただ単に引っ越した?と考えちゃうけど、いやいや、そこにまだいるのかも!


「シカゴ・ファイアS3終了!」

PDに続きMEDも始まるシカゴシリーズ。
他のドラマと違い、クロスオーバーが多いのも楽しい。
「シカゴ」と名前はついてないけど、
「LAW&ORDER:SVU」との絡みもあって、なお楽しい。
今回はたくさんのさよならとこんにちはがありました。
こんにちは、はイラつくのが多かったけど!
まず、シェイね。
好きなキャラだったのに退場して残念。
と思ったら、11月から放送の「ルシファー」に出演してた!
やっぱり立ち位置が高い役の方をとるよねぇ。
ミルズも退場。
なんか急な感じで、こちらも別のお仕事なのかな。
そしてイラつくこんにちは、は、
休暇をとったボーデンの代わりのプリジェン。
この人、ムカつく奴の役上手だな、と思ったほど、イラッ。
セブライトの昔の仲間、ライスも、悪い人じゃないけど、イラッ。
元消防隊員のネズビット(「アグリー・ベティ」のダニエル!)も、
ケイシーを悩ますから、イラッ。
このドラマ、ちょいちょいイラつく人出てくるんだけど、
それがおもしろいんだろうね。でもイラつくー。
新しいシルビーの相棒、チルトンは…続くかなー。
そしてケイシー…大丈夫かなー。
ありがたいことに、すぐにシーズン4が見れる!!


「シカゴPD・S2終了!」

最近よく「なんか違和感がある」ドラマは、
キャラの設定が甘いな、と思う。
「面白い!」と素直に感じるドラマは、
やっぱり個々のキャラに感情移入ができる。
これは脚本の問題なんだろうけどね。
うまく言葉にできないけど、そう思うこの頃。
シカゴPDは最初、どうかなーと思ってたけど、
見れば見るほど面白くなってきた。
私のレベルで「めっちゃハマる!」までは行ってないけど。
ボイトのハチャメチャさは「マイアミのホレイショ」ほどではないけど、
悪徳なのかそうでないのかギリギリのところがいいですね。
部下たちも段々いい感じにキャラ立ちしてきて←何様。
でもバージェスだけはなんか気に食わない。
劇中でも一瞬カップルになったリンジーとハルステッドは、
なんとリアルでもカップル(だった)らしく。
これはドラマあるあるよね。
そのハルステッドの兄、ウィルのエピはここかー!と叫んだ。
もうだいぶ前に見てた「SVU」のあのイェーツのエピ、ここで来ました!
あの時殺されちゃった子っていったい何者?と思ってたけど…そうよね…
ウィルはこのままシカゴメッドに出るらしく。
そこのエピも萌えましたね。
なんてったって本家「LAW&ORDER」のヴァン・ビューレン警部補が出てるの!
しかも「ウォーキング・デッド」のアンドレア!
…と思ったけど、彼女はレギュラーじゃないみたい。残念。
そんな事ばっかり気になってたシーズン2。
リンジー、ふてくされるのもうやめよう、なシーズン3。


「ホワイトカラーS6終了!」

なが~く待ってようやくファイナルシーズン。
放送するにも色々事情があるんだろうね。
なのですっかり何だったっけ?状態で見始めて。
そうそうレベッカ云々のあと、ニールが拉致されたんだった。
みんなニールのこと大好きだけど、
やっぱり「逃げたのでは?」と疑っちゃう。
しかもモジーにも内緒ってか拉致なのでもちろん知らず、
みんなしょぼーん。
まぁ、その疑いはすぐに晴れたのだけど、
ピーターの宿敵、ケラーも絡んできて、
ニールは国際犯罪組織のピンクパンサーに潜入することに。
この仕事がうまく行けば、ニールの自由が約束されている、
というファイナルシーズンっぽい展開。
そんな中、エリザベスはご懐妊。
モジーの元妻登場。
などなど、全6話なのに色々盛ってきます。
相変わらずピーターのニールに対する愛が大きすぎて、
「どんなけ好きなのよっ!」とツッコミが激しくなりましたが、
うまくまとめて、フィン。
公園でトランプ詐欺やってたモジーが切なかったけど、
まぁ、そのうち、また、ね、と言う感じでしょうか。
連続放送には「見ちゃう」マジックがあるので、
こういう感じのドラマは、
一気に見たほうがもっと恍惚感に浸れるだろうな。


今月の新ドラマ↓

「ウォーキング・デッドS8」
「ホワイトカラーS6」←今月中に終了
「ローズウッドS1」

そして見逃してた「ローズウッド」も連続放送。
しばらく「デス妻」おやすみしなきゃ…

本日の映画:サイの季節

「サイの季節」('12・イラク=トルコ)

30年もの長い間投獄されていた男、サヘル。
イラン革命が起きた時、詩人だった彼の書いた詩が、反体制、
とされて、逮捕されていたのです。
当時、共犯の罪で投獄されていた妻、ミナは、
獄中で双子を出産したあと、釈放。
そんな事も知らずサヘルは30年間檻の中、
そしてミナは「夫は死んだ」と聞かされていました。

30年前、サヘルとミナは幸せに暮らしていました。
でもそこにはミナのことを愛し、ふたりのことを面白く思っていない運転手、
アクバルの存在が。
(こいつ、ミナが使った口紅舐めちゃうくらいミナラヴ)
いつかミナを自分のものに、と企んでいた彼は、
革命が起きたときの混乱を利用し、官僚の座に。
サヘルを不当に逮捕させ、ミナをレイプし妊娠させたのは彼だったのです。

釈放されたサヘルはまず、ミナが住んでいると知りイスタンブールへ。
彼女を見つけるも声はかけられず。
若い男の家へ入っていく彼女を見て、私も、まさか?と思ったけど。
サヘルのへの愛を持ち続けていた彼女、実はタトゥーの彫師になっていたのです。
愛しい彼の詩を人の体に彫り続けていたのでした。

偶然知り合ったミナの娘達にも真実を告げず、
最後にはミナにタトゥーを彫ってもらうサヘル。
(うつぶせだから顔は見えない)
でも何も言わず。
ミナは気づいた?
でも死んだと信じていれば「なつかしい背中」を見ても、
サヘルに似てるなーくらいしか思わない?

この物語、実話だそうですよ。
セピア色の映像はすごく幻想的で、
ここ最近の話とは思えないくらい。
クルド人女性によるサヘルの詩の朗読も感動的。

何かひとつ違ったら起こらなかった悲しいできごと。
また出会うことで救われるのか?



サヘル役は変更したけど、ミナ役のモニカ・ベルッチはそのまま。
モニカ変幻自在。
プロフィール

えみめも

Author:えみめも
映画や海外ドラマを見ることは私の癒やし。

映画以外の記事はinstagramにて↓
えみめも@emiemimemomemo

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